(図解)簡単に理解できる「ふるさと納税」の仕組み ~とってもお得~
【難易度★☆☆☆☆】

「ふるさと納税」ってなに?

相談者

「ふるさと納税」という言葉を最近よく聞くのですが、どんな制度なんでしょうか。
私は横浜在住なので、横浜市に納税をしているのですが、生まれも横浜なので、私はふるさと納税ができないでしょうか。

会計士

いえ、「ふるさと納税」は生まれた場所に関係なく、好きな自治体に寄付をすることができます。

ふるさと納税とは

「ふるさと納税」というのは、実質負担2,000円で好きな自治体に寄付をすることができる制度のことです。たとえば、横浜在住の方であっても、北海道や鹿児島の地区町村に寄付をすることができます。

相談者

え、2,000円は負担しないといけないんですか?
しかも、自治体に寄付をしないといけないんですか?

会計士

そうですね。2,000円は自己負担しないといけないのですが、寄付した結果お得なことが起こるんです。CM等で聞いたことがあるかもしれないですが、他の市区町村に寄付をすることにより返礼品をもらうことができます

たとえば、私の場合だと北海道や鹿児島等への寄付によって、ステーキ、カニ、鰻、ホタテ、お米、、、といった返礼品をもらっています。寄付した金額に応じて返礼品がもらえるので、たくさん寄付をすればその分良い返礼品がもらえます。

相談者

すごいですね。早くお肉をもらいたいところですが、仕組みをまだ理解できていません。。

「寄付をすること」と「実質負担が2,000円」ということの繋がりがよくわからないです。

税金のキャッシュバック

もう少し解説を進めます。「寄付」という形で各自治体にまずはお金を支払うことになるのですが、後々税金がキャッシュバックのような形で戻ってくるので、実質負担が2,000円になります。

たとえば、年間10万円を寄付した場合には、後々税金が9.8万円分安くなります。そのため、実質負担が2,000円のみとなるわけです。20万円を寄付した場合には、後々税金が19.8万円分安くなるので、実質負担は2,000円のみです。

ふるさと納税の仕組み
相談者

10,000円寄付すれば、自己負担2,000円でステーキがもらえるということですね。

また、20,000円寄付すれば自己負担は2,000円のままでステーキがさらにもらえるんですね。返礼品を探すのが楽しみになってきました。

「控除限度額」ってなに?

相談者

ということは、100万円寄付したら、99.8万円返ってくるのでしょうか。
そしたら、ステーキをいっぱいもらえますね。

控除限度額

年収等によって寄付できる金額の限度額がある点は注意が必要です

人によって支払っている税金の金額が違うので、キャッシュバックを受けられる金額にも違いが出てきます。たとえば、年収500万円(単身)の人ですと、ざっくり6万円程度の寄付が可能なのですが、厳密には各種条件によって限度額は異なります。

細かい計算を始めるととても煩雑になるので、以下のサイトでざっくりと限度額を確認し、保守的に寄付をすることをおススメします。

限度額シミュレーション

ふるさとチョイス 限度額シミュレーション
https://www.furusato-tax.jp/about/easy_simulation

「簡単シミュレーション」と「控除額限度シミュレーション」を選ぶことができます。

たとえば、シミュレーションの結果6万円寄付できるのであれば、5万円程度にとどめると安心です。細かく計算をしてギリギリまで利用することももちろんOKですが、最終的にはその年の年収や社会保険料等の諸条件で計算結果が左右されるため、厳密な計算をすることは少し面倒です。

相談者

細かい計算が面倒なので、「簡単シミュレーション」をしてみましたが、私の年収だと数万円しか寄付できなさそうですね。。

会計士

ステーキがお好きであれば、10,000円の寄付でも黒毛和牛のステーキがもらえたりします。「ふるさとチョイス」のようなサイトでは、カタログ感覚で返礼品を探すことができるので楽しいですよ。他にも「さとふる」など各種サイトから寄付ができるので、各種サイトを見てみると良いと思います。

相談者

あれ、良い話ばっかりですが、もしかして手続が面倒だったりするんじゃないですか?

手続が難しいのであれば、お得だとしても、あんまりやりたくないですね。。

会計士

手続は非常に簡単です。
手続きについては、以下の記事で解説していますので、興味を持った方は、まずはこちらを参照して手続をやってみることをおススメします。また、キャッシュバックの仕組みについても以下の記事で詳細を解説をしているので、あわせて読んで読んでみてください。

相談者

そうなんですね。安心しました。
ステーキをもらえるように、早速やってみようと思います!

会計士

「ふるさと納税」は、納税者の特権ですので、忘れずに申し込みましょう。

本記事のまとめ
  • 「ふるさと納税」は、実質負担2,000円で好きな自治体に寄付することができる制度
  • 自治体に寄付をすることにより様々な返礼品をもらうことができる
  • 寄付した金額は「税金のキャッシュバック」のような形で戻ってくる

ふるさと「納税」って言ってるけど、実態は「寄付」なの?

実態としては「寄付金控除」という仕組みです。寄付した金額が、税金として戻ってくることにより、結果的に他の市区町村に納税するような効果があることから、ふるさと「納税」と呼ばれています。

税金のキャッシュバックの仕組みについては、以下の記事もあわせてご参照ください。