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ハンチョウとは?
「ハンチョウ」シリーズとは、「カイジ」シリーズのスピンオフ作品のことで、地下で強制労働をさせられている「E班のハンチョウ(班長)」の1日外出録を描いた漫画のことをいいます。
「カイジ」は、藤原竜也主演で映画化された漫画ですよね。
強制労働、1日外出、、どういうシチュエーションなんでしょうか。
「カイジ」の世界観や「ハンチョウ」の見どころを解説していきますね。
強制労働
「カイジ」の世界では、「帝愛」というブラック企業に対する借金が多額となった人間は、地下施設で強制労働をさせられます。カイジ自身も借金過多により、「地下落ち」したことがあります。
強制労働者たちは、自分の部屋もなく、食事もシャワーも集団で行動することになり、囚人のような生活を送ることになります。この強制労働者の1人で、E班のハンチョウを務める「大槻」という丸坊主の強面オジサンがこの漫画の主人公です。
裏社会のシリアスな漫画なんですかね。。
いえ、気楽に読めるギャグ漫画です笑
本編の「カイジ」は、ハラハラ感のあるシリアスな展開が多いのですが、スピンオフの「ハンチョウ」は、コミカルでほっこりした内容の漫画になっています。
1日外出券
囚人のような生活を送る地下労働者ですが、地下の世界で使える「ペリカ」という通貨を使って、ビールやお菓子を購入するといった、ちょっとした自由は認められています(帝愛側が労働者のモチベーションを保つためです)。
ペリカで買えるのは物品だけではなく「1日外出券」という1日だけ地上に外出する権利を購入することも可能です。
1日外出券を使うと、労働者はクスリで眠らされ、希望エリアの公園に放置されます。目覚めた後は、帝愛の監視はあるものの、24時間自由に行動することができます。
クスリで眠らされ、、笑
帝愛の労働施設は、極秘なので労働者に場所がバレないように移動中は眠らされるんです。「イカゲーム」と同じ要領ですね。
なるほど。。笑
貴重な外出機会を無駄にしたくないので、やりたいことだらけで忙しくなりそうですね。
そうですね。普通の労働者の場合はそうなってしまうのですが、「外出慣れ」しているハンチョウは違います。
ハンチョウのとある1日
ハンチョウの第1話の外出エピソードを少しだけご紹介します。
天気の良い日比谷公園で「解放」されると、数時間にわたり、、セーターの毛玉取り。毛玉を取り終えると、簡単な夕食を済ませて、格安ビジネスホテルに就寝します。翌朝、スーツを着て向かったのは、、立食い蕎麦屋(食べログ3.2点)。
せっかくの外出機会なのに、もったいないですね。そして、スーツで立ち食い蕎麦屋、、意図が気になります。
焦りは禁物、平常心で楽しむというのがハンチョウの信条です。なぜスーツを着て立ち食い蕎麦屋に行ったのかは、ハンチョウ1巻をぜひ読んでみてください。
チンチロ
なぜこのように平常心でいられるのかというと、ハンチョウは、地下の世界で「チンチロ」という博打の胴元として(イカサマを使って)ペリカを荒稼ぎしているのです(チンチロ以外に地下の物品販売でも稼いでいます)。
1日外出券は「50万ペリカ」と高額なので、ほかの労働者はなかなか購入できないのですが、ハンチョウはチンチロのおかげで外出機会が多いというのが平常心の理由です。
1ペリカ=0.1円です。カイジの一か月の地下労働の給料が「91,000ペリカ」だったので、1日外出券がいかに高額か分かると思います。
ハンチョウの魅力
豊富なグルメ情報
主人公のハンチョウ(大槻)の1番の楽しみは「食事」です。地下生活では、味気ない食事ばかりなので、外出時は思う存分食事を満喫します。
食のセンスに長けたハンチョウは、様々な「食事の楽しみ」を読者に気づかせてくれます。地下労働者の身でありながら、外出を謳歌しているハンチョウを見ると、なぜか羨ましいほど人生を楽しんているように見えます。人生における食事の大事さを思い知らされます。
「孤独のグルメ」的な要素もあるんですかね。
そうですね。飯テロ漫画と言われるほど、ハンチョウに出てくる食べ物は美味しそうに見えるんですよね。
おじさんたちの戯れ
ハンチョウの登場人物は、基本的に男性(オジサン)のみです。
主人公のE班ハンチョウ(大槻)、E班の側近(沼川、石和)、見張りの黒服(宮本)、元地下労働者(木村)など、個性あふれるオジサンたちが登場します。
共通してるのは、みんな純粋で良い人たちということ。ほっこりとしたオジサンたちの戯れが「ハンチョウ」の1番の魅力です。
カイジを読んでますが、ハンチョウ達ってチンチロでイカサマやってる悪党じゃないですか。
そうですね。地下では鬼畜な悪党なんですが、地上ではみんな良い人たちなので頭の切り替えが必要です。
ハンチョウのビジネスセンス
ハンチョウは、チンチロ以外にも地上で仕入れた物品の販売などを駆使しながらペリカを稼いでいます。チンチロの胴元で(しかもイカサマで)儲けるというのは、道徳的にいかがなものかと思いますが、物品の販売においては、サブスクサービスの「柿ピー Unlimited」、好みのスムージーを労働者自身でで作ることができる「スムージーパック」など、様々な手法で地下労働者の購買意欲を刺激します。
チンチロ参加者が少なくなってきた(負けが続いて意欲がなくなってきた)のを見ると、少年のような夢見る心を取り戻させるために、とある対策を打ったりと、ハンチョウのビジネスセンス(狡賢さ?)にも注目です。
本編のカイジもおススメです。カイジvsハンチョウの「地下チンチロ対決」はスカッとする熱い闘いとなっています。
普段の解説シリーズとは、全く関係がないないのですが、「ハンチョウ」というおススメの漫画を紹介させて頂きます。