(実践)事例で理解する「財務諸表分析」~任天堂、ユニクロ、アサヒビール~【問題編】
【難易度★★★☆☆】

問題

会計士

今回は「財務諸表分析」の実践編です。

突然ですが、以下のA社、B社、C社の「BS」「PL」を見て、それぞれどの会社の決算書か考えてみましょう。

  1. 任天堂
  2. ユニクロ(ファーストリテイリング)
  3. アサヒビール(アサヒグループ)
  1. 2020年3月期「有価証券報告書」の「連結財務諸表」より抜粋
  2. 2020年8月期「有価証券報告書」の「連結財務諸表」より抜粋
  3. 2020年12月期「有価証券報告書」の「連結財務諸表」より抜粋

※見やすいように丸めた数字で記載をしています。

財務諸表分析
財務諸表分析
読み取れる特徴
  • 「流動資産」の割合が非常に大きい
  • 「他人資本(負債)」の割合が小さく、固定負債がほとんどない
  • 売上の規模が他2社と比べると小さい
財務諸表分析
財務諸表分析
読み取れる特徴
  • 「流動資産」の割合が大きい
  • 「他人資本」が「自己資本」に比べて少し多い
  • 販売管理費等の金額が1番大きい
財務諸表分析
財務諸表分析
読み取れる特徴
  • 流動資産が少なく、固定資産の割合が大きい
  • 「他人資本」の割合が非常に大きい
  • 他2社と比べ総資産が大きい

回答

相談者

前回の問題を復習しながら、考えてみます。

「決算書」ってどこで見れるの?

上場している会社の決算書は以下のページから見ることができます。

  1. 会社のHP
  2. EDINET

①の会社のHPから見るときは「IR情報」というページ見れることが多いです。その他「決算情報」等会社によってHPの構成や呼び方は違いますが、これらのキーワードで簡単に見つかると思います。
②の「EDINET」は、金融庁のページです。「書類検索」→「会社名を検索」すると、各社の決算書類を見ることができます(以下にリンクを張っておきます)。

(EDINET) https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

非上場(上場していない)会社の決算書は、株主にならないと見れないケースも多いです。株主になった場合は、株主総会の招集通知に決算書が添付されていますので、ここから見ることができます。