定期的に脱線しますね。勉強の気分転換に読んでみます。
最近テレビで見た番組に感化されて自分の好きな歌詞を振り返ってみたのです。「珠玉」とか大げさな書きぶりですが、個人的にはとてもおススメの歌詞なので、原曲と合わせてぜひ聞いてみてください。
勉強の気分転換にサッカーがお好きな方は読んでいただけると嬉しいです。
透明人間 / 東京事変
みなさんご存じかと思いますが、「東京事変」は椎名林檎さんがボーカルを務めるバンドです。
椎名林檎さんの曲は本当に大好きで他にも紹介したい曲がたくさんあるのですが、歌詞が難しいものが多く、自分の解釈が正しいのかは全く自信がありません。。笑 今回も自分なりの解釈ということで、好きな歌詞をご紹介していきます。
何かを悪いと云うのはとても難しい
僕には簡単じゃないことだよ
(透明人間/東京事変より歌詞抜粋)
順番が前後するのですが、一番印象に残っている歌詞なので最初にご紹介します。この歌詞は、私が日常でも仕事でも意識している言葉です。
何かを悪いと言ったり、批判するということ自体は悪いことではないと思いますが、悪いというからにはしっかりと根拠や意思を持つべきというメッセージであると受け取っています。
たしかにSNS時代ということもあり、批判コメントのようなものが溢れる世の中になりましたよね。。このような時代にこそ意識するべき内容かもしれません。
そうですね。この曲がリリースされたのは2006年ということで、SNSがまだそこまで盛んではない時代なので、歌詞の意図とは違うのかもしれません。
この曲の意図としては、有名人である椎名林檎さんの目線からマスコミ等の雑音を意識しての表現なのかもしれないですが、とても印象に残るフレーズです。
ネットの考察記事などを見ると、椎名林檎さんや亀田誠二さん(ベース)が子供を意識して書かれた曲というものも多いのですが、個人的にはマスコミ等の雑音から距離を置きたい(≒透明人間になりたい)というような思いもあるのかなと考察しています。
仕事でも頭ごなしに否定する、されるような場面があると思いますが、このような場面でも一呼吸してこの歌詞を思い出すようにしています。
何かを悪いということ自体は悪くないことだと思いますが、悪いというからにはしっかりと根拠・意思をもつべきだと私は考えています。
「悪い」と言うことは、人を傷つける可能性もありますから、慎重になる必要がある(≒難しいこと)と思います。
噂が走る通りは 息を吸い込め 止めた儘で渡って行ける
(透明人間/東京事変より歌詞抜粋)
マスコミやSNSなどの雑音との向き合い方を書いた歌詞なのではないかと受け取っています。ある意味「逃げ」と捉えられてしまう可能性もありますが、このような情報社会の中で、すべての情報(噂)を正面から受け止めていると疲弊するだけだと思いますし、聞かなくて良いような情報も山のようにあると思っています。
息を吸い込んで止めた儘、世の中を渡っていくことで、そのような雑音から解放され「透明人間」になれる(≒窮屈な世界から解放される)と言っているように聞こえます。
様々な意見から耳を背けるというと聞こえが悪いですが、余計な情報に耳を傾けないということですよね。現代社会における1つの処世術かもしれません。
好きな人やものなら有り過ぎるほどあるんだ 鮮やかな色々
(透明人間/東京事変より歌詞抜粋)
一つ一つこの手で触れて確かめたいんだ 鮮やかな色々
(透明人間/東京事変より歌詞抜粋)
自分(僕)を透明人間と表現する一方で、好きな人やもののことを「鮮やかな色々」と対比的に表現しています。
余計な情報に反応せず、自らを透明人間のように振舞う一方で、世の中には素敵な人やものがあふれていて、それらを楽しみながら生きていくことの素晴らしさを「鮮やかな色々」と表現しているのではないかと思います。
情報社会の中にあっても周りに振り回されることなく、自らが素敵だと思うもの(鮮やかだと思うもの)を追い続けるというのは大事かもしれないですね。
そうですね。世の中には「普通は~~」「~~であるべき」とかいった情報が溢れていると思いますが、それが「本当に自分にあてはまる話なのか」を自ら考えながら受け入れるということが重要なのではないかと思っています。
スピカ/スピッツ
スピッツの歌詞はボーカルの草野さん独特の言い回しが多く、とても聞き心地の良い歌詞が多いです。他にも紹介したい曲は多いですが、特に「スピカ」はおススメです。
この坂道もそろそろピークで
バカらしい嘘も消え去りそうです
やがて来る大好きな季節を思い描いてたら
(スピカ/スピッツより歌詞抜粋)
生きていると、あるいは仕事をしていると、嫌なことが続くような時期が誰にでもあるのではないかと思います。
大きな病を患ってしまった、大炎上プロジェクトに関与することとなってしまったなどの「嫌なこと」の真っ只中にいると、どうしてもネガティブになることがあります。
ただ、嫌なことがずっと続くわけではなく、それを乗り越えると良いこと(大好きな季節)が待っているのだと信じることが重要だと思っています。
信じることで実際に良いことが待っていると思いますし、そう考えるだけで少し気が楽になりますよね。
小さなことで言えば、辛いことを乗り越えたときに自分にご褒美をすることを考えると少し頑張ることができますよね。いまは上り坂だけど、これからは下り坂(平和な日々)が待っていると考えるだけで少し気が楽になりそうです。
そうですね。気の持ちようだけでも違う気がします。
また「バカらしい嘘」というのも様々な解釈がありますが、「嘘みたいな災難とか、辛いこと」という風に私は解釈をしました。
バカらしい嘘(辛いこと)も大好きな季節を思い描いていたら、気づけば頂上(ピーク)にいて、あとは楽になる一方というポジティブなメッセージですね。
幸せは途切れながらも続くのです
(スピカ/スピッツより歌詞抜粋)
これも先ほどと同じようなとてもポジティブな表現ですが、この曲の中でも一番好きなフレーズですね。どんなに嫌なことがあったとしても長い目で見ると、途切れながらも幸せが続いていくということですね。
短いフレーズですが、とても印象的な歌詞ですね。
はぐれ猿でも調子がいいなら
変わらず明日も笑えそうです
(スピカ/スピッツより歌詞抜粋)
「はぐれ猿=変わり者」という風に受け取りました。私もあまり世の中の流れなどは気にしないようなマイペースな人間なので、世間的に見ると「はぐれ猿」なのではないかと思っています。
そんな「はぐれ猿」でも調子が良ければ、明日も笑えるのです(それはそれでハッピーなのです)。なにが幸せかは人それぞれですから、仲間と同じであることが幸せな猿もいれば、はぐれ猿でも幸せな猿はいます。
それぞれの幸せを大事にしていきましょうよ、ということなのではないかと思います。
割れ物は手に持って運べばいいでしょう
(スピカ/スピッツより歌詞抜粋)
大事なモノや人を失うことの恐怖みたいなことを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
何かと考えて不安に思うこともありますが「でも大丈夫。手に持って慎重に運べば良いでしょう。」と、非常に当たり前のことなんですが、なにか安心させてくれるようなフレーズです。これも草野さんらしい表現ですね。
ray / BUMP OF CHICKEN
これは私自身が大きな病気を患ったときに励まされた曲です。この曲の歌詞は、恋愛をテーマにした歌詞なのだと思いますが、違うシチュエーションの当時の自分にも刺さるフレーズが多かったです。
病気になったときは、パニックになり、自分は異常なのか?これからどうなるのか?といったことが冷静に考えられない状態になっていて、「考える暇もないほど歩くのは大変だ」という表現が自分と重なったのを覚えています。
いつまでどこまでなんて
正常か異常かなんて
考える暇もないほど歩くのは大変だ
(Ray/BUMP OF CHICKENより歌詞抜粋)
大丈夫だ あの痛みは忘れたって消えはしない
(Ray/BUMP OF CHICKENより歌詞抜粋)
この辛い経験(病気のこと)はおそらく人生で忘れられない経験になるだろうと思っていました。逆に乗り越えることでより強くなれる、そんなメッセージであると受け取っていました。
ここまでの話を聞いていると、なんだか重たい話が多いですが、そういった辛い歌詞なんでしょうか。。
初めて聞いたときはそうなのかと思ったのですが、ここからポジティブな方向に展開していくのです。特に以下の歌詞を聞いたときには鳥肌でした。
〇×△どれかなんて みんなと比べてどうかなんて
確かめる間もない程 生きるのは最高だ
(Ray/BUMP OF CHICKENより歌詞抜粋)
病気になったときは、正解がなにかわからない、他の人と比べると辛くなるということを考えたりする時期もありましたが、そんなことを考えるのは時間の無駄で、「それ以上に生きることは最高だ。単純に楽しめ」というメッセージであると受け取りました。
「考える暇もないほど歩くのは大変だ」という序盤の歌詞との対比で、最後の最後にスカッとすべてを吹き飛ばしてくれるような歌詞が私にはとても刺さりました。
「確かめる間もない程 生きるのは最高だ」というのは刺さりますね。さすがの藤原さんです。
書いているうちに、他の曲歌詞もご紹介したくなってきたので、ぼちぼちこの企画の第二弾もやらせてください!
気分転換がてら、気楽に読んでみますね笑
今回ご紹介した珠玉の歌詞3選はこちら↓
普段の解説シリーズとは、全く関係がないないのですが、私のお気に入りの曲の歌詞を3つほどご紹介したいと思います(サッカー記事に続き、完全に趣味の世界ですので、ご容赦ください)。