Contents
「決算書」を作成する理由
「決算書」を作成するのは大変ですが、会社の真の姿を把握するために決算書を作成することが重要です。
- 「決算書」は会社の「健康状態」や「経営成績」を見るために非常に重要な書類
- 会社が本当に儲かっているのか、「真の実態」を見るには、「決算書」を見るのが一番
- 安心してその会社と取引ができるように「決算書」の作成が要求されている
なるほど。ビルの大きさや知名度だけではわからない、会社の「真の実態」が見えるということですね。「決算書」を見るのは主に社長さんなんでしょうか。
社長さんももちろん「決算書」を見ることになりますが、会社の「外」にいる人たちに向けて「決算書」を作るというの一番大きな目的です。
会社の外にいる人というのは、例えば、その会社の「株主」やこれから投資をしようとする「投資家」、ほかにも「銀行」や「税務署」といった人たちが会社の「決算書」を見ます。
彼らは「本当に投資をしても良い会社かな?」「お金を貸しても大丈夫かな?取引をしても大丈夫かな?」といった観点で会社の「決算書」を見て、出資や取引をするかの判断をしています。
「決算書」を見せることで、出資をしてもらったり、お金を貸してもらったりできるということですね。
そうですね。「決算書」を見ることで外部の人でもその会社と安心して取引を行うことができるようになります。
「決算書」をとりまく法律
業績があまりよくないときは「決算書」を見せたくないですよね、、その場合は、見せなくても良いのでしょうか。
いえ、「決算書」は様々な法律で作成することを要求されています。なので、見せたくない、作りたくないといったことは通用しないんですね。
具体的には「金融商品取引法」「会社法」「法人税法」といった法律によって「決算書」を作成することが要求されています。
そうなんですか。なかなか厳しい世界ですね。
「投資家」や「銀行」等、会社と取引をする人たちが安心して取引をすることができるように、法律で「決算書」を作成することを会社に要求しています。「決算書」がないと、信用できると思っていた会社がお金を貸した後にすぐに倒産をしてしまったりするという事態になりかねません。
もちろん「決算書」があっても、お金を貸してすぐに倒産してしまうということはあり得ますが、「決算書」を作成することで、取引相手は会社の真の姿を把握することができるので、関係者たちはリスクを把握したうえで取引ができるのです(リスクがある会社に投資、貸付をするのは自己責任です)。
なるほど。会社にとって「決算書」を作るのは大変ですが、安心して取引を行うためには、とても大事なことなんですね。
そういうことですね。具体的に「決算書」として、どのような書類を作る必要があるのか、という点については以下の記事で詳細解説をしていますので、あわせて読んでみてください。
「決算書」ってどこで見れるの?
上場している会社の決算書は以下のページから見ることができます。
- 会社のHP
- EDINET
①の会社のHPから見るときは「IR情報」というページ見れることが多いです。その他「決算情報」等会社によってHPの構成や呼び方は違いますが、これらのキーワードで簡単に見つかると思います。
②の「EDINET」は、金融庁のページです。「書類検索」→「会社名を検索」すると、各社の決算書類を見ることができます(以下にリンクを張っておきます)。
(EDINET) https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/
非上場(上場していない)会社の決算書は、株主にならないと見れないケースも多いです。株主になった場合は、株主総会の招集通知に決算書が添付されていますので、ここから見ることができます。
そもそもなんですが、「決算書」ってなんのために作るんでしょうか。
「決算書」を作るのはすごい大変だと聞きました。